漫画から学ぶ「チーム&リーダー」~スラムダンク編~
こんにちは!おおはしりきたけです!
前回は、超名作ドラゴンボールを参考に「チーム&リーダー」という記事を書かせていただきました。今回は、こちらも超名作スラムダンクについて書かせていただきたいと思います。
■スラムダンクとは
ドラゴンボール同様に、週刊少年ジャンプの全盛期を支え、1990年から1996年まで連載された作品です。簡単な概要は以下
中学3年間で50人もの女性にフラれた高校1年の不良少年・桜木花道は背の高さと身体能力からバスケットボール部の主将の妹、赤木晴子にバスケット部への入部を薦められる。彼女に一目惚れした「初心者」花道は彼女目当てに入部するも、練習・試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めていき、才能を開花させながら、全国制覇を目指していく。
Wikipediaから抜粋(http://ja.wikipedia.org/wiki/SLAM_DUNK)
■スラムダンクとプロジェクトファシリテーション
プロジェクトファシリテーションは、個人のスキルを100%以上に発揮させるチーム作りの手法です。オブラブのページに詳細がのっています。
スラムダンクのプロジェクトのファシリテーターと言えば、安西先生だと思います。名将である、安西先生のプロジェクトファシリテーターたる所以を見ていきましょう。
【プロジェクトファシリテーションの目的】
プロジェクトファシリテーションの価値と原則編にプロジェクトファシリテーションの目的が載っています。主に以下の2つ
- 個々人の能力をうまく発揮させることで,プロジェクトを成功させること
- エンジニアとしての人生の時間の質(Quality of Engineering Life)を向上させること
上記を目指すためにプロジェクトファシリテーションでは以下の5つに価値を置きます。
- 対話
- 行動
- 気づき
- 信頼関係
- 笑顔
【対話】
リバウンドは 君が制するんですよ
翔陽との試合直前に安西先生が、花道にかけた言葉です。安西先生は場面でしっかりとチームメンバーと対話を行います。この試合で花道はリバンドを取まくっていました。
【行動】
お前の為にチームがあるんじゃねえ。チームの為にお前がいるんだ!!
安西先生は、昔はその気性の激しい性格からホワイトヘアードデビル(白髪鬼)と呼ばれ恐れられていましたが、教え子の不幸により一時引退していました。しかし、戻ってきてからは非常に温厚で物腰も柔らかく、ホワイトヘアードブッダ(白髪仏)と呼ばれ一見お飾りのような印象を与えますが、選手を見抜く能力、的確な戦術など他校の監督からも尊敬されています。安西先生の言葉はしっかり行動に伴っています。
【気づき】
とりあえず…君は日本一の高校生になりなさい
流川が「アメリカに行きたい」といった時のセリフです。流川はアメリカに行ってもっとバスケが上手くなりたいと思っていましたが、安西先生のこの一言で日本一を目指すことになります。流川に気づかせた一言です。
【信頼関係】
私だけかね…? まだ勝てると思っているのは……… あきらめる? あきらめたら そこで試合終了ですよ…?
でましたね!名言中の名言!これは、全国大会の山王戦で残り時間11分41秒の22点差で負けているときのセリフです。この時、湘北のメンバーはもう負けると半ばあきらめていました。しかし、安西先生は諦めていませんでした。これはチームメンバーを信頼しているからこそ言えるセリフだと思います。
【笑顔】
ホッホッホッ
ホワイトヘアードブッダになった安西先生は、いつも笑っています。花道に顎をタプタプされても笑顔を忘れません。この笑顔がチームに安心感を与えていると思います。
上記見てもらって分かったと思いますが、安西先生は凄腕のファシリテーターです。
■どんなチームか
スラムダンクの代表的な登場人物と言えばこの方々
- 桜木花道:本作品の主人公。バスケットは初心者だが、驚異的な身体能力を持っており、特にリバウンドにかけては天才的
- 流川楓:中学時代からスタープレイヤーで、花道のライバル
- 赤木剛憲:湘北バスケ部のキャプテン。バスケットへの熱意は凄まじい
- 宮城リョータ:小柄な体と活かしたスピードが持ち味
- 三井寿:中学時代は神奈川大会でMVPをとるほどの天才シューター。一度挫折するが、バスケの熱意を捨てきれず復帰
- 池上亮二:ディフェンスに定評ある池上
○常に全力
湘北メンバーは1試合ごとの全力度合が半端ないです。ケガをしても、疲労困憊でもバスケをしたいという思いが強いです。その思いが実際試合にも出ていたりします。その中でも名セリフである花道のこの言葉。
オヤジの栄光時代はいつだよ… 全日本のときか? オレは…… オレは今なんだよ !!
背中が痛くて動くのもつらい花道が安西先生に行ったセリフです。この後リハビリすることになってしまいますが、この試合にかけている!というのが分かるセリフです。プロジェクトも全力でやると結果が変わることが多いと思います。もちろん花道の様にリハビリするようなことになってはいけませんが、全力でやるという心意気は持つべきだと思います。
■どんなリーダーか?
○基本を大切にする
まずは、こちらのセリフから
基本がどれほど大事か わからんのか !! ダンクが できようが 何だろうが 基本を知らん奴は 試合になったら 何もできやしねーんだ !!
これは、花道が入部してからドリブルの基礎ばかりやらされていた時のセリフです。花道は、ダンクシュートをしたいので基礎練習なんてやりたくないわけです。何でも基礎の積み重ねが大切なので、赤木は花道に怒鳴ったわけです。赤木は「基礎」、「努力」の大切さをずっとバスケットをやってきて知っているわけです。これは、エンジニアも同様で、今ではサンプルコードとかの組み合わせで結構動くものが作れるかもしれませんが、何故そのコードが動いているのかなどは、基礎を知ってこそだと思います。
○メンバーを鼓舞するのが上手い
練習をはじめる前に… まず最初に はっきり言っとくことがある 今年の目標は全国制覇だ!
1年生の紹介が終わったところで、キャプテンの赤木のセリフです。これまで湘北高校は県大会で、それなりのところまでは行くにせよ全国大会すら行ったことがありませんでした。しかし赤木は1年生のころから全国制覇を目標にバスケットを頑張っていました。一番最初に「全国制覇」という目標をかかげることで、メンバーに気合が入ったことでしょう。実際、この目標を目指しチームメンバーは全国大会にも出て、全国大会の優勝の常連校である山王工業にも勝つことができました。プロジェクトが開始する前にもしっかり目標を伝えることで、メンバーのやる気も変わってくると思います。
オレたちゃ別に仲良しじゃねえし お前らには 腹が立ってばかりだ だが…ありがとよ…
これは、山王工業との試合で残り1分59秒の時にメンバーにかけた言葉です。この後、湘北高校は奇跡の大逆転を起こしました。
■まとめ
湘北高校というチームは、メンバーで言えば全国レベルのメンバーがそろってはいますが、全国にはもっと猛者がいて個人レベルで言えば湘北メンバー以上のチームがたくさんあります。それでも試合に勝てるのは、チーム力であり、クセのある湘北メンバーを統率するキャプテン赤木の統率力、安西先生の采配の凄さだと思います。スラムダンクにはプロジェクトを成功に導くための参考になることがたくさん詰まっています。また読んでみたいな~と思った方は、是非とももう一度読んでみてください。きっと役に立つと思います。最後に天才仙道さんのこのセリフでお別れしましょう。
まだあわてるような時間じゃない。
プロジェクトが忙しい時にこのセリフを使わない様にしましょう!